公開日: 2024/11/14
更新日: 2024/11/14
墓じまいを検討しているけど、お布施の費用はいくら?
お布施に関するマナーはあるの?
お布施を渡す時の注意点は?
今回はこんな疑問を解決していきます。
本記事の内容は
・墓じまいのお布施の費用
・お布施に関するマナー
・お布施をに関する注意点
・墓じまいの際の服装
について解説していきます。
本記事を読むことで墓じまいのお布施について網羅的に理解することができます。
墓じまいを検討している方は是非、本記事を参考にしてください。
墓じまいとは、先祖代々のお墓を撤去・解体して更地にし、土地の使用権をお寺や霊園の管理者に返還することです。
取り出した遺骨を新しい納骨先へ納骨(改葬)するまでを含めて墓じまいと考えるのが一般的です。
墓じまいと改葬は本来同じ意味として捉えられていました。
しかし、現在では
墓じまい・・・最終的な供養
改葬 ・・・お墓の引越し
このような意味として変化してきています。
お布施とは、読経や戒名をいただいたお寺やお坊さんに対する謝礼です。
お坊さんへの対価として支払っているわけではなく、仏様へのお供えとしてお寺に納めるものとしてお布施はあります。
お布施はお寺の光熱費及び営繕費として使用されています。
墓じまいのお布施は約3万円〜10万円とされています。
しかし、お布施に明確な費用はありません。
そのため、お寺やお坊さんに
「お布施はいくらですか?」とお聞きしても、
「お布施はお気持ちでございます」と言われることが多いでしょう。
お布施の相場はありませんが、お寺毎にお布施の相場は決まっています。
なぜ、お寺毎に相場が違うかというと・・・
有名なお寺や小規模なお寺、地元に根付いているお寺など、お寺毎に規模感が違うためお寺毎の相場が存在しています。
インターネットに書いてある相場の金額を包んでも「うちのお寺ではこの金額ではできません」と言われトラブルに発展してしまう場合もあります。
正しい金額を知る為には、そこのお寺で自分の親戚が墓じまいをしていたら、お布施の金額をいくら包んだか聞いてみると良いでしょう。
家として初めてそこのお寺で墓じまいをする場合は、ざっくばらんにお寺やお坊さんに聞いてみましょう。
また、お寺との関係性によってもお布施の費用は変わってくるので、お付き合いのあるお寺とインターネットで依頼した場合のお布施の相場を紹介していきましょう。
先祖代々お付き合いのあるお寺に墓じまいをお願いする際の、お布施の費用は約3万円~10万円ほどです。
前述のとおり、お布施の費用はお寺毎に違うため事前に親戚やお寺に確認しておきましょう。
先祖代々お世話になっているお寺との関係が濃い場合には、10万円程度お渡しする方もいます。
しかし、経済的に厳しい場合は、決して無理する必要はありません。
しっかりと感謝の気持ちを包み、お渡しすることが大切です。
初めてお世話になるお寺にお渡しするお布施の費用は約3万円~5万円ほどです。
お付き合いのあるお寺がない場合には、インターネットでお坊さんを手配できるサービスもあります。
あらかじめ費用が決まっている場合が多いので、事前に確認しておきましょう。
墓じまいを行う際にお布施以外にかかる可能性のある費用を紹介していきます。
御車代の費用は約5,000円~1万円ほどです。
御車代とは、遺族がお坊さんにお墓のある墓地までお越しいただくための、交通費や移動にかかる費用としてお渡しするものです。
お坊さんが遠方から来られる場合や移動に手間がかかる場合には、負担を軽減するために御車代を渡すのが一般的です。
離檀料の費用は約5万円~20万円ほどです。
離檀料とは、先祖代々お世話になってきたお寺の檀家を抜ける際に、今までお世話になったお寺に感謝の気持ちとして渡すお布施です。
離檀料は必ずしも支払わなければいけないわけではなく、お寺によっては離檀料がないお寺もあります。
しかし、一部のお寺では、高額な離檀料を請求することもあるので、トラブルにならないようにしていきましょう。
お布施の書き方や渡し方にもマナーがあるのはご存じでしょうか。
ここでは、お布施の書き方と渡し方のマナーについて紹介していきます。
・不祝儀袋を用意する
・不祝儀袋に「御布施」と書く
・お布施の包み方
・お布施を渡すタイミング
・お布施の渡し方
注意すべき部分を理解し、失礼のないように気持ちよく墓じまいを行えるようにしましょう。
墓じまいで用意するお布施は不祝儀袋に包みます。
不祝儀袋は黒色の水引封筒、関西では黄色の水引も一般的に使用されています。
最近では、水引が印刷されている封筒もございます。
水引がなく、お布施と印刷されている和紙状の不祝儀袋も利用可能です。
不祝儀袋はコンビニや100円ショップなどでも購入できます。
※封筒を入れる際のよくある間違い
・郵便用の封筒にお布施は入れない
郵便用の封筒(茶封筒、白封筒)どちらにしても手紙を送る封筒でお布施用の封筒ではないので、お布施は入れないようにしましょう。
表書きの中央上部に「御布施」と記入しましょう。
その下に名前をフルネームもしくは「〇〇家」と記入します。
喪主様のお名前を書くよりも、家全体としてお坊さんにお礼を言いますので「〇〇家」と書く方もいます。
裏書きには、封筒左下に住所と金額を記入します。
金額は旧字体の漢数字で記入しましょう。
濃墨の筆ペンか筆で書きましょう。
重要なのは、見やすくはっきりとした文字で書かれていることです。
薄すぎる墨を使ったり、字が達筆すぎたりして読めなかったりするのは手間をかけることにもなるので避けましょう。
不祝儀袋の中にお札を包みます。
お札の肖像画と封筒の表を合わせて入れていきます。
可能であれば、新札を用意して入れましょう。
葬儀などの香典の場合は、新札を入れることは「前もって準備していた」という印象を与えてしまうため、新札はなるべく避けるのがマナーです。
しかし、不祝儀袋の場合は謝礼となるので、新札を用意しても問題はありません。
お布施を渡すタイミングは、法要の前後でお礼の挨拶する際にお渡しします。
供養前にお布施を渡す際には、「本日はよろしくお願いいたします。」などの言葉を添えて渡しましょう。
供養後にお布施を渡す際には、「ありがとうございました。」と感謝の気持ちを伝えながらお渡しするのが良いでしょう。
お布施を渡す際にもマナーがあります。決して手渡しでは渡さないようにしましょう。
お布施は切手盆にのせてお渡しするのが、一般的なマナーとなります。
切手盆とは、20cm程の黒塗りのお盆のことです。
お布施を渡す際には、まず切手盆を自分の前に置きます。
この時、家紋が自分から見て左下になるように配置し、お布施を自分が読める向きで切手盆に置きます。
切手盆を持つときは、右手を右上、左手を左下に添えます。
そこから時計回りに切手盆を回転させ、お坊さんから読める方向に向けてお渡しをします。
切手盆がない場合には、袱紗を代わりに使いましょう。
お布施を渡す際には、袱紗からお布施を取り出し、袱紗の上にお布施を置きます。その後、切手盆と同じ方法でお坊さんから読める方向に向けてお渡しをします。
墓じまいは以下の流れで進めていきましょう。
①資料請求・見積り
②墓じまい準備
③改葬先の決定
④手続き準備
⑤閉眼供養・撤去準備
⑥完了報告・納骨
1つずつ紹介していきます。
まずは、お客様の現在のお墓の情報をお聞きします。
お聞きする情報としては、
・お墓のある都道府県・市区町村
・お墓のある霊園名or寺院名
・お墓のある墓地の住所
など、お客様のお墓に関する情報をお聞きします。
その情報をもとに、現地調査後見積もりを作成いたします。
墓じまいを検討し始めたら、まず家族や親族に相談しましょう。
事前に相談せずに、進めてしまうとトラブルになるケースはとても多いです。
また、現在のお墓のある墓地の管理者にも同時に相談をしましょう。
事前に相談しておくことで、スムーズに墓じまいを進めていくことができます。
家族や親族、墓地管理者からの了承が得られたら新しい納骨先を見つける必要があります。
墓じまいをした遺骨は必ず別の場所で供養しなければなりません。
あらかじめ費用の目安や供養先を考えておきましょう。
墓じまいを進めていく上で、行政での手続きが必要となります。
必要な書類としては、
「埋葬許可書」
埋葬許可書とは、故人の遺骨が現在の墓地に埋葬されていることを証明するものです。
「受入証明書」
受入証明書とは新しい納骨先から遺骨の受け入れを許可することを証明する書類です。
「改葬許可証」
改葬許可書とは、新しい納骨先に遺骨を移す際に必要な書類となります。
改葬許可書を発行してもらうには、埋葬証明書・受入証明書・改葬許可申請書が必要となります。
お墓から遺骨を取り出す際に、閉眼供養を行います。
閉眼供養とは、お墓から遺骨を取り出す際に、故人の魂を抜く儀式です。
閉眼供養が終わりましたら、撤去準備を行います。
遺骨の取り出しは、基本的に指定されている石材店が行います。
しかし、指定されている石材店以外でも遺骨の取り出しが可能な霊園や寺院もありますので、詳しくは霊園管理者や住職に聞いておきましょう。
お墓の撤去が完了しましたら、新しい納骨先に改葬許可書を提出し埋葬します。
納骨時には開眼供養を行います。
開眼供養とは、新しい納骨先に故人の魂を入れる儀式です。
ここまでが墓じまいの一連の流れとなります。
墓じまいを行う際の服装は何を着てもいいわけではありません。
故人やご先祖様を正しく供養するためにも、適切なマナーをすることが大切です。
墓じまいの服装について紹介していきますので、適切なマナーを学び失礼のないよう心がけましょう。
墓じまいの閉眼供養では、一般的には喪服を着用します。
お坊さんにも来てもらうため、カジュアルな服装は避けましょう。
男性は濃紺やダークグレーなどのスーツを選ぶようにしましょう。
女性は同じく濃紺やダークグレーなどのスーツもしくはワンピースを着用しましょう。
子供は制服を着用するのが正装です。
制服がない際には、黒や紺、グレーの清楚な服装がおすすめです。
墓じまいの開眼供養は、喪服の着用は避けましょう。
新しい納骨先に故人や先祖代々の魂を入れる儀式の為、落ち着いた服装で参加しましょう。
かといって派手めな服装で参加するのは控えましょう。
開眼供養の際に、建碑祝いと納骨式を同時に行う場合は、喪服を着用することが正しいです。
親族や故人の友人などが参加される場合は、服装を統一するために事前に服装について相談しておくと良いでしょう。
墓じまいの際に必要な持ち物は、お布施・お供え物・掃除道具を持っていきましょう。
現在のお墓でのお墓参りは最後となりますので、故人やご先祖様への感謝の気持ちを込めて、最後のお供えと掃除をすることが大切です。
通常のお墓参りと同様にお線香やロウソクも忘れずに持参しましょう。
今回の記事では、お布施について詳しく解説していきました。
墓じまいのお布施は約3万円〜10万円とされています。
墓じまい費用に関するトラブルはとても多いです。墓じまいを行う上で、マナーや墓じまいについて知識がなければトラブルを招いてしまってもおかしくはありません。
今回の記事では、お布施の書き方や渡し方、お布施に関するマナーを詳しく解説していきました。
本記事を参考にして、失礼のないように墓じまいを行っていきましょう。
表書きの中央上部に「御布施」、その下に名前をフルネームもしくは「〇〇家」と記入します。
お寺には感謝の気持ちを込めてお布施を渡します。お布施は約3万円〜10万円が相場とされています。その他にも、御車代や御膳料、離檀料をお渡しすることもありますので、事前に確認しておきましょう。
結論、必ずしも必要ではありません。 石屋さんとの関係性や地域によっても異なりますが、お渡しする際は感謝の気持ちとして数千円用意しておくと良いでしょう。
結論、法要前後でお礼の挨拶する際にお渡ししましょう。 供養前では、「本日はよろしくお願いいたします。」、供養後には、「ありがとうございました。」と感謝の気持ちと一緒にお渡ししましょう。